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静寂の捕食者:HERZ-FORM EC-05

台湾のHERZ-FORMがヤマハEC-05をベースに製作。獰猛な鮫をモチーフとし、電動スクーターカスタムの新たな地平を切り開く。

YAMAHA / EC-05HERZ-FORM
 YAMAHA / EC-05

燃機関の咆哮がなくても、その存在感は圧倒的だ。台湾のカスタムビルダーHERZ-FORMが手がけたヤマハEC-05は、静寂の中を疾走する電動スクーターをベースとしながら、見る者に強烈な印象を刻み込む。まるで深海から現れた捕食者のようなスタイリングは、次世代のマシンカスタムの可能性を静かに、しかし力強く物語っている。

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獰猛さを纏うエクステリア

このマシンのコンセプトを最も象徴するのが、Who's Rock虎式設計による鮫をテーマとしたグラフィックだ。車体全体を覆う白と黒の斑紋模様、血のように赤い「目」を持つヘッドライトが、攻撃的な表情を生み出している。フロントの定風翼や各部のカーボンパーツは、単なる装飾に留まらない機能美を感じさせる。

エンジン音は無い。だが、その存在感は誰よりも雄弁だ。

 獰猛さを纏うエクステリア
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妥協なき足回りと制動系

パフォーマンスへの追求は、豪華な足回り構成に表れている。フロントにはGJMS製倒立フォーク、リアにはD2製DDXPROショックを装着。ブレーキも強力で、フロントにブレンボ製1098ラジアルキャリパー、リアにCNC大螃蟹キャリパーを装備する。異径の前後14/13インチFASS-MAXI鍛造ホイールが、独特のスタンスを強調している。

 妥協なき足回りと制動系
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電動ユニットの可能性

心臓部であるモーターも「激戰部品」によるカスタム品へと換装されていると見られる。LMG製の静音ギアカバーやカーボンベルトドライブが悪路でも静粛かつダイレクトな駆動伝達に貢献している模様。ブレンボ製RCSマスターシリンダーやカーボンエンドミラーが、高次元のコントロール性を予感させる。

 電動ユニットの可能性

SPECIFICATION

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GJMS FS-X 倒立フロントフォーク
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Brembo 1098 ラジアルマウントキャリパー
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D2 DDXPRO リアショックアブソーバー
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FASS-MAXI 鍛造ホイール (前14/後13インチ)
05
Who's Rock 鮫コンセプトカスタムグラフィック
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激戰部品製 カスタムモーター

HERZ-FORMの「鯊魚究極體」は、電動スクーターが単なる移動手段ではなく、過激なカスタムの素体となり得ることを証明した。静寂の中に秘められた獰猛さ。このアンバランスな魅力こそ、新時代のカスタムシーンを象徴しているのかもしれない。

PHOTOGRAPHS

03 IMAGES

AI GENERATED · 2026/05/01 11:26 UTC

出展車両

SCS 2026 Taiwan Championship of Custom Scooter Building

SCS 2026 ─ 台湾スクーターカスタム選手権 · 4/17–4/19 松山文創園区 5号倉庫