TRACK BUILD — FEATURE
サーキット専用TMAX、台湾最速の証明
10年の歳月とサーキットデータが磨き上げた、ストリート生まれの究極チューンド
2014年の購入から10年以上にわたり、絶え間ない進化を遂げてきたヤマハTMAX530。元々はストリートでのライディングスキルを磨くための相棒であったが、2018年にサーキットへと足を踏み入れて以降、その開発方向は完全にレースへと舵を切る。これは、台湾最速の称号を現実のものとした一台のマシンの記録である。
心臓部に宿る、飽くなき探究心
エンジンは自社開発の高回転型カムシャフトや鍛造ピストンに加え、CNC五軸加工による高流量シリンダーヘッドを投入。吸気系もマロッシ製キットとラムエアシステムで効率を最大化。特筆すべきはReveno製乾式クラッチの採用だ。JCOSTA製XRP駆動系との組み合わせで、鋭いレスポンスとダイレクトな動力伝達を実現していると見られる。
「時間によって鍛えられ、サーキットで証明された走り。」
精度を追求したシャシー
サーキットでの極限状態における安定性を求め、足回りも徹底的に強化。サスペンションにはMSP製DDS前後ユニットを装備。WORK Racing製の軽量ホイールがバネ下重量を低減し、路面追従性を高める。ブレーキはフロントにブレンボ製GP4-RRキャリパーを奢り、絶対的な制動力を確保している。
戦うための機能美と「目」
全身を覆うレーシーなグラフィックは、このマシンが単なるショーモデルではないことを物語る。全てのモディファイはラップタイム短縮という目的に集約されている。RES車両センサーシステムは、タイヤ温度からサスペンションの作動、舵角までを統合分析。ライダーに膨大なデータを提供し、更なるセッティングの最適化を可能にする。
SPECIFICATION
- 01
- Reveno製 乾式クラッチ
- 02
- CNC五軸加工 高流量シリンダーヘッド
- 03
- MSP製 DDS前後サスペンション
- 04
- Brembo製 GP4-RRフロントキャリパー
- 05
- RES車両センサーシステム
- 06
- 麗宝国際サーキットG2ラップレコード: 1:55.450
派手な見栄えを追うのではなく、すべてのパーツが機能と性能に基づいて選択・調整されている。台湾「慶利車業」によるこの一台は、長年のデータとサーキットでの実戦経験が結実した、まさに究極のサーキット・ウェポンと呼ぶにふさわしい。
PHOTOGRAPHS
07 IMAGES
AI GENERATED · 2026/05/01 09:15 UTC
