TUNER FEATURE — FEATURE

骨格から再構築する前衛的スクーター

SYMフィドルをベースに、車体構造と比率を根本から見直し、独創的な唯一無二のスタイルを追求した一台

SYM / FIDDLE亞丞車業(awesome)
 SYM / FIDDLE

勤や日常の足として定着しているスクーター。しかし、その基本概念を覆し、骨格の美しさと機械的な魅力を前面に押し出したマシンが台湾の「亞丞車業」によって生み出された。ベースの面影を残さぬほど大胆な再設計が施された「MONOFRAME UNIT-01」は、もはや走る彫刻と言えるだろう。

01

ベスパに倣う、フロント片持ち懸架

まず目に飛び込むのは、Vespaのクラシックな片持ち式シングルアームを採用したフロント懸架だ。これにより、ホイールのデザインが際立ち、視覚的にクリーンな印象を与える。単なる流用ではなく、全体のデザインに溶け込ませるための緻密な設計がうかがえる。

通勤車の概念を覆す、骨格と比率の再設計。

 ベスパに倣う、フロント片持ち懸架
02

呼応するリア、独創のインボードディスク

フロントと呼応するように、リアにも片持ち式スイングアームが採用された。こちらはインボードディスクを備えた完全なワンオフと見られる。さらに、後方に移設されたセンターモノショックはフレーム中央の龍骨(メインフレーム)へと連結され、このマシンの名の由来である「モノフレーム」構造を強調している。

 呼応するリア、独創のインボードディスク
03

操縦席を彩る、CNC削り出しパーツ

純正のハンドル周りは完全に取り払われ、CNC加工されたセパレートハンドルに変更された。これにより、よりダイレクトでスポーティーなライディングポジションを実現していると見られる。デジタルメーターの配置も相まって、未来的なコクピットビューを形成する。

 操縦席を彩る、CNC削り出しパーツ
04

細部で魅せる、スタイルへのこだわり

エンジンはオリジナルの空冷ユニットのようだが、エアクリーナーボックスは撤去され、代わりにレトロな雰囲気を持つカスタムのデュアルエキゾーストが取り付けられた。さらに、車体各部に追加されたハンドメイドのガード類が、全体のデザインに武骨で硬派なアクセントを加えている。

 細部で魅せる、スタイルへのこだわり

SPECIFICATION

01
ベース車両: SYM FIDDLE
02
フロント懸架: Vespaタイプ 片持ちアーム
03
リア懸架: インボードディスク式 片持ちアーム
04
リア衝撃吸収: センター配置モノショック
05
排気系: カスタム デュアルエキゾースト
06
ハンドル: CNCセパレートハンドル

単なる改造の域を超え、車体の基本構造にまで踏み込んだ一台。既存のジャンルには収まらない、ビルダーの強い意志と高い技術力が感じられる作品だ。

PHOTOGRAPHS

09 IMAGES

AI GENERATED · 2026/05/01 11:04 UTC

出展車両

SCS 2026 Taiwan Championship of Custom Scooter Building

SCS 2026 ─ 台湾スクーターカスタム選手権 · 4/17–4/19 松山文創園区 5号倉庫