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挑戦者の魂:SYM JET SL TSRレーサー

台湾のTSR選手権を戦うファクトリー級スクーター。徹底した軽量化とエンジンチューンで頂点を目指す。

SYM / JET SL 125Team Challenger
 SYM / JET SL 125

湾の熾烈なスクーターレース「TSR選手権」。その戦場に2022年、水冷エンジンを搭載したSYM JET SLが初めて姿を現した。Team Challengerが手掛けたこの一台は、市販車の面影こそあれ、心臓部から足回りまで完全なレーシングスペックが与えられている。勝利のみを追求し、試行錯誤の末に栄光を掴んだ、まさに「挑戦者」の名を体現するマシンだ。

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心臓部:極限まで高めた出力

エンジンは、高角度カムやCNC加工済みシリンダーヘッドを含むTRF製レースキットで武装。直線加速レースの雄、WF競速部品がエンジンチューンとECUマッピングを担当し、そのノウハウを注入。さらに、クランク軸の負荷を減らすため電装系も刷新し、セルモーターを撤廃して外部スターター方式に変更。TSRの厳格なレギュレーション内で、最強の加速性能を追求している。

本当の敗北は、戦いをやめた時に訪れる。

 心臓部:極限まで高めた出力
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足回り:賽道を制する制動と追従性

シャシーには、GJMS製のパーツが奢られる。リアにはGT-S H/Lフルアジャスタブルショック、フロントにも同社のインナーチューブキットを装着。ブレーキは前後共にRCB製S1-FL直推マスターシリンダーを核に、フロントには同社製R1鍛造対向4ポットキャリパーを組み合わせる。これにマキシスS98Rタイヤが加わり、盤石のセットアップを構築している。

 足回り:賽道を制する制動と追従性
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車体構成:勝利への執念が生んだ軽量化

ストリートでの装備は一切取り払われ、配線もレース専用に引き直す徹底ぶり。aRacer製リチウムバッテリーの採用や、前述のセルモーター撤廃も、全ては1グラムでも軽くするためだ。ライダー前方の視界には、純正メーターに代わりaRacer製Race Panel V2が鎮座し、リアルタイムで車両データを表示。全てがレースで勝つためだけに最適化されている。

 車体構成:勝利への執念が生んだ軽量化

SPECIFICATION

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エンジン: TRF 競技用エンジンキット
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リアサスペンション: GJMS GT-S H/L フルアジャスタブルショック
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ブレーキシステム: RCB S1-FLマスターシリンダー / R1 鍛造キャリパー
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ECU: aRacer RC Super XX フルコンピューター
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車体: レース専用軽量化 / 電装系撤廃
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タイヤ: Maxxis S98R レーシングタイヤ

2022年の試行錯誤を乗り越え、翌年には1週間で2度の優勝という快挙を成し遂げたこのマシン。Team Challengerの挑戦はまだ終わらない。強豪ひしめくサーキットで、彼らのJET SLは進化を続けるだろう。それは、スクーターレースの持つ無限の可能性を我々に示しているかのようだ。

PHOTOGRAPHS

06 IMAGES

AI GENERATED · 2026/05/01 11:08 UTC

出展車両

SCS 2026 Taiwan Championship of Custom Scooter Building

SCS 2026 ─ 台湾スクーターカスタム選手権 · 4/17–4/19 松山文創園区 5号倉庫