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黒金の獰猛:勁戰五代「危笑號」
独自の皺摺結晶塗装とSMRT製ハイコンプエンジン。静かなる存在感と内に秘めたるパワーを両立したSMILER渾身の一台。
台湾のカスタムシーンで存在感を放つ勁戰(シグナス)。その五代目をベースに、ビルダー「SMILER」が手掛けたのがこの「危笑號」だ。ブラック&ゴールドを基調とし、低く構えた精悍なスタイリングが目を引く。最大の特徴は、笑うときにできる「皺」をモチーフにしたという特殊な結晶塗装。静かな佇まいの中に、過激なパフォーマンスを秘めた一台である。
静寂を纏う、皺摺結晶の黒
全体を支配するのは、深みのある極致消光ブラック。しかし、単なる黒ではない。フロントシールドやファンカバーなど、要所に施された「皺摺結晶塗装」が独自の質感を放つ。ビルダー曰く、これは微笑みの「皺」を表現したもの。KOSO製ゴールド魚眼ヘッドライトやチタンボルトの金が、全体の印象を引き締め、まさに「低調の中の高調」というコンセプトを体現している。
「微笑むときに生まれる皺。その独特の質感を、マシンに宿した。」
SMRT 63/300キットが与える心臓部
心臓部には、台湾のハイエンドブランドSMRT製の63mmボア・300条(ストローク)キットを投入。ノーマルとは比較にならない排気量とパワーを獲得していると見られる。RC Super2 ECUによる緻密な燃調マッピングと、亞杰PL1砲管マフラーの抜けの良い排気系が、その性能を最大限に引き出す。駆動系もTYXとRevenoで固め、パワーを無駄なく路面に伝える構成だ。
高出力化に対応する高剛性な足回り
大幅にパワーアップされたエンジンを受け止めるため、車体も抜かりなく強化。フロントには鯊魚工廠(シャークファクトリー)製L35倒立フォーク、リアには同X2-HLショックを装備。CNC加工された超速工廠のエンジンハンガーやKOSOのフレーム強化バーが、車体剛性を飛躍的に向上させている。ブレーキもBremboのCNC対向4ポッドキャリパーとPBF製ディスクで、強力なストッピングパワーを確保した。
SPECIFICATION
- 01
- エンジン: SMRT 63mmシリンダー / 300クランク
- 02
- ECU: aRacer RC Super2
- 03
- フロントサスペンション: 鯊魚工廠 L35 倒立フォーク
- 04
- リアサスペンション: 鯊魚工廠 X2-HL
- 05
- ホイール: 鯊魚工廠 Vタイプ鍛造
- 06
- 外装: 皺摺結晶特殊塗装
静と動、そして独特の美意識。この「危笑號」は、単なるパーツの集合体ではない。ビルダーの哲学が細部にまで宿り、マシン全体として一つの完成された世界観を構築している。ストリートで静かに存在感を放ちながら、ひとたびスロットルを開ければ豹変する。そんな二面性を持つ、玄人好みのマシンと言えるだろう。
PHOTOGRAPHS
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AI GENERATED · 2026/05/01 02:59 UTC
