TUNER FEATURE — FEATURE
漆黒の月面船、Black Moonliner
Vespa S125をベースに、MOONEYESの精神と米国のKustom Kultureを融合させた一台。
Vespa S125 i-getを素体に、1950〜60年代の米国カスタム文化とMOONEYESの伝統を現代に蘇らせた一台「Black Moonliner」。ビルダー「jd__62」の手によるこのマシンは、単なる懐古趣味ではない。鏡面の如き黒塗装の下には、現代的な高性能パーツと、今や入手困難となった数々の絶版部品が惜しげもなく投入されている。
コンセプト:月を目指した漆黒のベスパ
「Black Moonliner」は、1950~60年代のアメリカン・カスタムカルチャーと、MOONEYESのクラシックな世界観を融合させるという明確なコンセプトを持つ。車体は流麗なシルエットを強調する鏡面ブラックで統一。そこにJeffrey氏による手描きのピンストライプが走り、サイドには「GO! WITH MOON」のレタリングが踊る。Moon Discホイールカバーが、その流線形のフォルムを完成させている。
「性能と収集価値を両立させる、数々の絶版Maru'sパーツ。」
心臓部:精密チューニングされたパワーユニット
動力性能の強化は、このマシンのもう一つの核である。ttmrc製61mm直噴キットを主軸に、Level10のCNCシリンダーヘッドを組み合わせる。燃料供給は京浜製34mmスロットルボディと161ccインジェクターが担い、それらをaRacer製ECU「Smart mini X」が精密に制御する。単なるドレスアップに留まらない、本格的なチューニングが施されているのが特徴だ。
足回り:ブレンボとシャークファクトリーの共演
強化されたパワーを受け止める足回りには、一切の妥協が見られない。フロントにShark Factory製「X2-FSP」、リアに「X2-RAP」サスペンションを装備。ブレーキシステムはフロントにBrembo製M50モノブロックキャリパー、リアに同社製CNCキャリパーを奢る。Maru's製の絶版鍛造ホイールが、その性能と希少性をさらに高めている。
外装:ディテールへの執着
外装の各所には、ビルダーの強いこだわりが感じられる。Maru's製の絶版CNCパーツがブレーキレバーやオイルゲージ、フックなど随所に使用されており、マシンの価値を大きく引き上げている。Rat Finkの手描きキャラクターやZelioni製灯火類など、細部の作り込みも秀逸だ。スエード地のシートが、全体の質感を巧みに引き締めている。
SPECIFICATION
- 01
- ベース車両: Vespa S125 I-get
- 02
- エンジン: ttmrc 61mm直噴キット / Level10 CNCヘッド / aRacer ECU
- 03
- フロントサスペンション: Shark Factory X2-FSP
- 04
- リアサスペンション: Shark Factory X2-RAP
- 05
- ブレーキ: Brembo M50モノブロック / Brembo CNC
- 06
- ホイール: Maru's 絶版SL5B鍛造ホイール
スタイルとパフォーマンスを高次元で両立させた「Black Moonliner」。懐かしいKustom Kultureの装いを纏いながら、その心臓部と足回りには現代最高峰のパーツが投入されている。単なるショーモデルではなく、確かな走行性能に裏打ちされた一台と言えるだろう。
PHOTOGRAPHS
08 IMAGES
AI GENERATED · 2026/05/01 02:48 UTC
