TUNER FEATURE — FEATURE
静と動のコンチェルト:雲紋•御石
ヤマハ・フォースをベースに、悠久の時を感じさせる大理石の質感を融合。静謐な見た目の内に、ハイパフォーマンスな心臓を秘めた一台。
台湾のカスタムビルダー「昇鋒-超藝」が手掛けたヤマハ・フォース。その名は《雲紋•御石》。自然が生み出す大理石の流麗な紋様を、ストリートの言語であるスピードへと再解釈した意欲作だ。静けさの中に力を秘めたその姿は、見る者に唯一無二の存在感を印象付ける。
静寂を纏う、流麗な紋様
車体全体を包むのは、杜雅彩繪(Duya Custom Paint)による大理石フィニッシュ。白とグレーが織りなす紋様は、まるで雲霧や、悠久の時を経て形成された岩層のようだ。シャープなボディラインと、有機的で柔らかな大理石のパターンが対照をなし、硬質さと柔軟性が共存する独特のオーラを放つ。
「それは、スピードの魂を宿した、走る芸術石材だ。」
パフォーマンス最優先の心臓部
エンジンは63mmボアに300ccクラスのストロークアップが施されていると見られる。燃料供給には999Rデュアルインジェクターキットを投入し、aRacer製RC super X ECUで精密に制御。排気系にはOVER RacingのTT RSチタンマフラーを装備し、上方にレイアウトされたエキゾーストパイプが戦闘的なムードを高めている。
磐石の走りを支える足回り
最も注目すべきは、MSP UF2倒立フォークとBrembo 484 CNCラジアルキャリパーによるフロントのダブルディスク化だ。リアにはオーリンズ製ショックをツインで装備。G-PRO製ホイールや12cmロングホイールベース化キットも相まって、ノーマルとは一線を画す重厚なスタンスと、確実な制動力を獲得している。
細部に宿るチタンの輝き
外装の各所には、台湾の著名ブランド「巴風特(Baphomet)」製のチタンパーツが惜しみなく奢られる。バーハンドルやレバー、サイドスタンドなどがヒートカラーで彩られ、まるで鉱石の結晶のような輝きを放つ。TMAX用テールランプの移植や、KOSO製メーターのコンソール下への移設など、細部の作り込みも見事だ。
SPECIFICATION
- 01
- エンジン:63mmボア / 300ccストロークアップ(推定)
- 02
- ECU:aRacer RC super X チタン版
- 03
- Fフォーク:MSP UF2 ダブルディスク仕様
- 04
- Fブレーキ:Brembo 484 CNC ラジアルキャリパー ×2
- 05
- マフラー:Over TT RS チタンサイレンサー
- 06
- 外装:杜雅彩繪 大理石カスタムペイント
悠久の時を感じさせる「石」の静けさと、マシンが本質的に持つ「速さ」への渇望。この相反する要素を見事に融合させた《雲紋•御石》。それは単なるカスタムスクーターではなく、走る彫刻と呼ぶにふさわしい一台と言えるだろう。
PHOTOGRAPHS
03 IMAGES
AI GENERATED · 2026/05/01 11:08 UTC
